今回は『声』の話。
例えば、試合中ボールがほしい時に『ヘイ!』なんて声をかけたりするけど
名前で呼んだ方がいいと思う。
『たろう!』と名前で呼ばれた方が意識の中にはストレートに入ってくる。
もっと細かく言うなら、使い分けられたら最高かもしれない。
ボール保持者が他にも良いパスの相手がいそうな場合は『ヘイ!』
チャンスで自分にどうしても欲しい場合は『名前』で呼ぶ。
それに加えて声のトーンを変えても良いかもしれない。
タイミングも非常に重要になる。
早めに声をかけておけばいわゆる『予約』みたいな感じになる。
もちろん、『予約』は裏切られる場合(パスがこない)もあるがボール保持者の選択肢に入っているだけでサポートになる。
そして『言葉』も大変重要である。
先日、ネクストの6年生のゲーム中の言葉がけで良いと思ったので褒めたのだが
前方にいる見方に対し、パスを受けたい6年生が
『後ろもあるよ』
もしくは
『後ろでもいいよ』
と、声をかけていた。
『後ろもある』ということは『前もある(かもしれない)』と言うメッセージになるし
『後ろでもいいよ』ということは『前にもっと良い相手がいるならそこに出して』という意味でもとれるだろう。
もちろん、これをどう捉えるかは言われた本人の力量も左右するところはあるが
『も』 とか 『でも』 という言葉をつけるか、つけないかで意味を変化させる事ができる。
ちなみにこの歳になると年下に食事をおごる事があるが、その時に気になるのが
『ラーメンでいいです』 の『で』だ。
『ラーメンがいいです』にした方が絶対に相手は気分が良い。
それ言ったのが教え子だった場合は必ず注意をする(笑)
さらにこれも余談だが
社会人の試合でケンカっぱやいチームメート(年下)がちょっとしたラフプレーで相手の選手と揉めそうになった時は、間に入りながら、こんな声をかけた事がある。
チームメイトには
『お前、こないだも問題起こしておまわりさんのお世話になったばかりだろ!!』
相手には
『血の気の多い奴で申し訳ない…注意しとくんで許して下さい……』
この後、このチームメイトに相手チームからの激しいプレーは一切なかった(笑)
でも
ベンチにもどってから
『なんで、あんな嘘つくんだ!!』
『人を勝手に犯罪者にするな!!!!』
と怒られましたけど(笑)
かける声は大事です。