6年生の大会でのヒトコマ。
(他のチームです)
自分たちの前の試合がPK戦となり、
それをなんとなく眺めていた。
数えてはいなかったが、結構な数の子がPKを蹴っていたので
『同点でサドンデスとなっているんだな…』なんて思っていた。
先行チームの子がシュートを外す…
湧き上がる相手チーム。
それと同時に次のキッカーの子に注目が集まる。
緊張感に包まれる中、その子のシュートが決まる。
勝ったチームの選手、ベンチ、応援の保護者たちがみんなで抱き合って喜んでいる。
特にグランド内の選手たちは、みんなで輪になって喜ぶ姿は印象的だった。
そんな中、
すぐに負けたチームの一人がゴールへ向かって走っていく。
最後のシュートを決められて、ゴール前で一人うなだれていたキーパーのもとへ駆け寄った。
背中をポンポンと叩き、グランド中央の同じくうなだれている仲間のもとに行くように促している。
駆け寄った子の背番号は『16』だったので
おそらくキャプテンとかではないであろう。
もしかしたら、
チームのコーチから常日頃から、
そういう指導を受けているのかもしれない…
もし、そうだとしても
彼は『思いやり』というサッカーでは
とても大切なスキルを習得している。
そして、この大切なスキルは
サッカー以外のところでも多大な力を発揮するだろう。
『勝ち』は、単純に喜べば良い。
『負け』からは、多くの事を学べる。
彼が将来、
どんな選手、どんな人間になるのか
とても楽しみだ。
日本の将来も捨てたもんじゃない。