最初に出会ったのは、その子が年少さんの時。
その頃から
周りの子よりも、一回り、いや二回りぐらい大きかった。
運動神経は抜群で頭の回転も速い子だった。
大の負けず嫌いで、泣きながらボールを追っかける姿を何度見たことか。
その負けず嫌いが、エスカレートし過ぎてお友達に当たり散らして傷つけてしまう事もしばしば。
でも、コーチは頭ごなしに怒らず、出来るだけ諭すように心がけた。
それと同時に
『コイツはそんなに悪い奴じゃない、文句言われてもへっちゃらなくらいお前たちが強くなる事も大事…』
と、周りの子にも言い続けた。
高学年になりステップアップで他のチーム移った。
コーチは、もちろん事、快く送り出した。
暇な時に遊びにきて成長を見せてくれるのは何よりも嬉しかったけど
決して順風満帆ではなく
苦しい時期を過ごしていたのも風の便りでは聞いていた。
でも
『アイツは大丈夫そうだな…』
『サッカーするところに困ったら、1人でブラジルとか行っちゃいそうだな…』
なんてコーチは思ってた…(笑)
サッカーの名門校に進み
努力を続け2年でレギュラーを取った。
それだけでも(その努力に)驚きだったけど
その半年後に18歳以下の日本代表に選ばれた。
多分だけど
やっぱり、サッカーの神様はいるんだと思う。
ちゃんと見てたんだと思う。
今度は全国から集められた、強えーヤツらを相手に
泣きながらボールをガンガン追っかけて欲しい。
さすがに「泣きながら…」は、ないか…(笑)