呑み。

 

 

  

 

 

    

  

 

 

 

『なに言ってるんすかぁ~ 俺、もう38ですよっ!』

 

  

 

 

 

  

 

「お前、もう33、34?」

っていう私の質問に、自分の歳を教えてくれた教え子。

  

 

  

  

 

 

    

 

  

 

私が16歳でコーチを始めた時の4年生

そして、本格的にチームを担当した時の初めて6年生

 

  

    

  

 

 

中学3年まで面倒を見て、その後の高校3年間は、付かず離れずで私が所属していた社会人チームの練習にちょこちょこと参加した。大学4年間は大阪だったが、帰って来る度に一緒にボールを蹴り、4年の授業が無くなった時には、私のチームのコーチとして手伝ってくれた。社会人になり、チームメイトとなり数年間一緒にプレーした。

  

 

 

  

  

 

その間に、稼ぎも社会的地位も逆転され

色々と「遊び」を教えて貰ったりで、子弟関係も入れ替わったりして…(笑)

  

   

  

 

  

 

 

 

その後、さすがに私も現役を離れて、彼も大阪転勤などで

しばらく連絡を取らずだったが、数年ぶりに呑みに誘われた。

 

   

  

 

   

 

   

 

   

 

 

 

『GWで帰ってるんですが、明日飲みにいきませんか?』

 

 

 

そんな「急な誘い」のスタイルも健在だった。

 

 

 

  

  

 

  

 

結婚もして、子どもも生まれてて…

 

  

 

人生を先に歩いている者として、お財布事情も今までより

少し豊かにして臨んだが、結論から言えば全く余計な気回しだった…(苦笑)

  

  

 

  

 

  

 

大手携帯会社の部長で、30人の部下を束ねるほどになっていた。 

その部下の殆どが自分より年上との事。

 

   

  

  

 

 

「呑み」の肴は、その殆どが私の質問に彼が答えるものだった。

リーダーとしても彼の考えを、良い話を沢山聞く事が出来た。

『仕事が楽しい』とも言っていた。『こんな俺ばっかり喋って…』と、気遣いからも彼の資質を垣間見る事が出来た。

 

  

 

   

  

 

  

 

  

   

  

  

  

  

 

 

これまで、幾度となく酒を酌み交わしてきたけど

またひとつ宝物が増えた気がする。

  

   

  

 

  

 

  

   

   

  

 

  

  

   

 

まあ、本人には気持ち悪がられそうだが……(笑)