宮澤ミシェル 著
『なんでシュートをしないんだ!』では子どもは育たない
より抜粋
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わたしたちは、自分で考えて、自分で行動できる子供を育てなければなりません。わたしもそうでしたが、昔の子供は自分で勝手に考えて行動していました。
それがたとえ間違いだとしても、自分でやりたいことをやっていました。だからといって「昭和の子供は偉かった」と言うつもりはありません。昔は勝手に遊ぶ場所、時間がいくらでもあったのです。とても大らかな時代でした。
残念ながら、いまは違います。
都市部では、子供だけでサッカーをする、野球をするという光景はほとんど見られられなくなりました。大人がいる環境で子供が遊ぶ。
こうなると自然と大人が指示を出すようになり、子供は指示を守ろうとするようになります。これでは精神が受け身になってしまって、自分で戦術やシステムを編みだそうとする姿勢は生まれません。
だからといって、いますぐ大らかだった時代に戻そうとするのも無理な話。となると大人があまり口を出さず、見守るということが大事になってくると思います。
指導者は自分が学んだことを試したくなるものですが、そうした気持ちをグッとこらえて見守ることが大事なのです。
子供たちが自分で遊びを考える、その中でルールを創り出していく。見守ることで成長を促してほしいのです。
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